グローバル化が加速する中、国内外のさまざまな場所で他者と対話し、課題を解決していく人材を育成することが求められている。国の第3期教育振興基本計画では、グローバル人材の育成を目標のひとつに掲げ、外国語教育の強化を推進。その一環として、新学習指導要領では、小・中・高を通じた外国語教育のさらなる改善・充実を図り、小学校では中学年から外国語活動が開始、高学年では英語が教科化。中学校では英語の4技能5領域の言語活動を通してコミュニケーションを図る資質・能力を育成するとされた。
こうした転換はグローバル化が進む社会に対応したものであり、今後はますます使える英語教育、実践英語力の強化が重要になってくる。子供たちの英語の実践力を伸ばすには、学校現場でどのような教育が効果的なのだろうか。
今回は、子供たちの英語の実践力を養うためにさまざまな工夫を取り入れている先進校2校で英語教科を担当している先生方にお話を伺った。松蔭中学校・高等学校 グローバル・ストリーム(GS)主任・英語科教諭の篠原弘樹先生と、義務教育学校である京都教育大学附属京都小中学校 英語科主任の今西竜也先生の対談から、英語を使いこなす実践力を養う英語教育の工夫について探る。