ESNについて

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ESNとは?

ESN英語教育総合研究会は、次世代の英語教育ファシリテーター育成を支援するためのポータルサイトです。関東と関西を中心とした全国規模の研究会の実施や、教材や授業実践などの情報交換を通して全国の先生方のネットワークの構築を目的としています。
このネットワークを通して、日本の英語教育の未来に新しい風を吹かせていきませんか。また、英語教育だけでなくIB(国際バカロレア)のコアカリキュラムであるTOK・CAS、JAPANESE Bや21世紀型スキルの情報なども発信して行きます。

皆さまのご登録・ご利用を心よりお待ちしております。また、皆様からの研究会、研修会、教材などの情報の提供もお待ち申し上げております。

総合代表:久保 敦

21世紀型スキル
野村 和博
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黎 まどか

香港のEnglish Schools Foundationに所属する、アイランドスクールというイギリス系インターナショナルスクールに勤務しております黎まどかと申します。日本語とTheory of Knowledge(知の理論・ToK)を担当しております。

アイランドスクールはIBDP校で、その他IGCSE、BTECなどを行っております。中高一貫教育校で、全校生徒は約1100名、43カ国以上からの子供たちが集まっております。さて、IBDPのDiploma取得のために必須科目であるTheory of Knowledge(知の理論・ToK)は、日本では科目として育ちにくいでしょうか?いいえ、決してそんなことはないでしょう。私たちがいかに子供たちを考えることのできる人に、そして、他の人の立場になって考えることができる人に育てようと一緒に努力をできるか。そしてそれを学問的に具体的にしたものといっても良いかもしれません。ToKは普段私たちが当然そうであると思っていることについて考えます。初めてそれらのことを「知っている」とか「そのとおりだ」と認識したとき、どのようにして「それは当然・・・である」という知識となるに至ったのかを考えることが大切です。

例えば、「・・・をしてはいけない」と考えるのが当然なことでも、それはどのようなプロセスを経て当然であると言う認識になったのか、学問的、哲学的に分析していくのです。また、異文化で生きる世界の人々が持つ異なった考えについても、同じように分析していきます。これが世界の人々と分かり合える基礎となることでしょう。

このたび、ESN英語教育総合研究会が発足し、皆様方が高い研究目標を掲げていらっしゃいます。これまでの日本の教育の素晴らしさを維持しつつ、さらに日本と世界の輝かしい未来に向けてぜひ皆様方と一緒に頑張っていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

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林田 真紀子

名古屋市守山区にあります名古屋インターナショナルスクール(以下NIS)に勤務しております林田真紀子と申します。教科は日本語を担当しております。

NISは2008年にIB校になりました。NISは約30カ国からの3歳児から高校3年生までが1つのキャンパスで学習しています。主な学習言語は英語ですが、学校内が多文化の環境にあります。お互いの育った環境、文化、宗教等の違いにより、「暗黙の了解」で 物事が進むことはまずありませんが、皆で意見を率直に出し合い、十分な話し合いの時間を持つことで、グループ単位、クラス単位、学年単位、そして学校全体が同じ目標に向かうことができます。

しかし、議論の段階で重要なのが、その人の立場によって見方が変わってくる、言葉の意味をどう捉えるかによって答えが変わる、正しい答えを一つ求めようとしても、世の中には答えが一つではないことが多い、ということに気がつくことです。「知の理論」=TOK (Theory of Knowledge)の最も根源的な問いは、「どのようにして私たちは知るのか」(How do we know that?)です。これを探究するプロセスで、生徒は今まで正しいと思っていたことが実は違っていたり、違う意味を持っていたりしたことに気がついていきます。

少し見方を変えることで別の世界も見えてきます。増々複雑になる21世紀を生きる子どもたちが、違う観点から物事を見ることによってグローバルな視野が持てるようになるよう願っています。

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久保 敦

ESN研究会の総合代表をしております久保敦と申します。私は、すべての研究分野を統括致します。NEW TREASURE(Z会出版)の編集員の一員であり、産みの親でもあります。

また、IB研究も10年前から行っておりましたが、当時はIB教育の認知度は低く文部科学省に日本の教育に対する起爆剤になるので、導入する価値があると何度も説明を致しましたが、興味関心は、全くなかったようです。センター試験の改善、英語試験の変更なども要求していましたが10年前には、この人は誰?という感じで全く無視されておりました。

しかし、現状はどうでしょうか。やはり、教員としての信念を持ち、日本の教育に必要なことであると言い続けることの重要性が良く理解できました。皆様のお力をお貸しください。

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高瀬 聡伸

高瀬聡伸と申します。ESN総合副代表、事務局長および関東地区代表を務めております。よろしくお願いいたします。

現在、日本では様々な研究分野が存在します。それぞれが大変素晴らしい研究目標を持ち、日本の英語教育に貢献しています。その「点」を「線」にしたいという想いがこのESN「英語教育総合研究会」に込められています。ESNでは、各研究に核となる代表者を置き、最先端の情報を発信します。また、研究会では参加者がそれぞれの得意分野や研究領域に関する内容を発表・議論しあい、日本の英語教育に新たな化学反応を起こすことができると信じています。

このような総合的な研究会は全国を見ても類をみないはずです。日本の英語教育に新たな風を吹かせていきましょう。ESNを通してその同志が集まることを心より願っております。

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吉川 大二朗

立命館慶翔中学校・高等学校教諭の吉川大二朗と申します。

2011年度に大阪、2012年度に福岡、そして大阪にてNew Treasureを用いた授業事例を報告する機会を頂きました。また、2013年度にはNew Treasureの改定(Second Edition)にあたって、執筆協力もさせて頂きました。講演や執筆を通してご縁を頂いた方々の協力を得て、京都ではNew Treasure採用校(予定校を含む)の有志の教員による研修会(New Treasure Workshop in Kyoto)を立ち上げております。

このNTW in Kyotoでは教材の研究、授業事例の報告を通して、専任、常勤、非常勤を問わず各校の教員が、より良い授業の構築と教授力の向上を目指して、互いに切磋琢磨しております。また、普段はなかなか機会に恵まれない、学校の垣根を越えた情報の共有の場としても役立てております。New Treasureは、語彙量、文法解説、基本例文の量、読解文、発音・聴解トレーニング、コミュニケーション活動、さらには論理的思考力を伸ばす活動(Critical Thinking)を加え、あらゆる面で検定教科書の内容を上回る、6年一貫教育に特化された最良の教科書の一つと言えます。

しかしその一方で、その内容の豊富さゆえに、各セクションの時間の配分や活動内容といった授業内容を組み立てていく上で、思い切った決断と工夫が要求される教材でもあると言えます。ともすれば、授業を提供するわれわれ教員だけでなく、学習の主体者である生徒たちにとっても大きな負担となりかねません。

ESN(English Study Network)では研修の規模を拡大し、より一層多くの教員がNew Treasureという教材を中心に、教材や情報を共有し、教授力の向上のため研鑽を積めることを願っております。

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鮫島 慶太

共立女子中学校・高等学校教諭の鮫島慶太と申します。

「NEW TREASURE」には、Z会の研修会での発表、Enlglish Laboratoryの提案NEW TREASURE 1,2(改訂版)のSpeak and Checkなどの活動案執筆などで関わらせて頂いております。常に変化する時代の流れの中で、日本人としてのアイデンティティをしっかり持ったグローバルな人材の育成を可能にする教材や授業をどのようにデザインしていくのか?それを考える時、従来のような「一国一城の主」的なイメージで教員を行うことに限界を感じています。学年、学校、地域のような枠にとらわれず、多くの先生方の力を結集出来るような研究会を実施出来れば幸いです。

私自身、英語の力も、英語教育のスキルもまだまだ未熟者ですが、よろしくお願い致します。

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今井 康人

立命館中学・高等学校教諭の今井康人と申します。

「英語教育の改善がここまで声高らかに叫ばれている時代はなかなかないのではないだろうか。そこで、効果的に生徒の英語力が向上していくプログラム開発が社会全体から求められている。その解決策の一つとして、スーパー・グローバル・ハイスクールのような研究開発校を中心に研究が始まろうとしている。しかし、思い切った英語教育の研究開発はすでに、中高一貫校において行われており、そこでハイレベルな教育を受けた生徒達が、日本や海外のいわゆる難関大学に多数合格している。日夜、効果的な英語指導に心血を注いでいる先生方の英知の結晶を分かち合うためにこのサイトが出来たと理解している。全国の先生方の一助になればとの思いである。」

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山田 英雄

かえつ有明中学校・高等学校教諭の山田英雄と申します。NTのCritical Thinking (CT)のパートを担当しております。

CT、といっても、物事をクリティカルに考えるために使う「スキル」を練習するためのページです。よく、CTページの問題の「どこがCTなの?」と聞かれますが、もっともです。一つ一つは何もクリティカルな発想を直接訓練していません。実は、CTをするためのサブスキルの練習なんです。日本人は国語の時間に、母語の使い方の練習、なんてしないと思います。いわゆるアメリカでいう、Language Artsの時間ですね。ロジカルに考えて、発話する、記述する。他者の発言 や記述にロジカルエラーがないかどうかチェックする。そんな時にきっと役に立つ練習です。どうかスキップしないで、Stage1から順に取り組んでみてください。そのうち、「あ、なるほどね」と思っていただけると思います。

少しでも、Communication Toolとしての英語、という意味で、お役に立てればと思っております。よろしくお願いします。

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姜 英徹

皆様、こんにちは。姜(きょう)英徹と申します。

自分の高校時代を思い返せば、英語の授業は嫌いでした。公立高校の普通科でしたが、ご多分に漏れず「文法訳読式」の単調な授業で、サッカー命であった高校生には自分の将来と全くつながるところがないように感じたからだと思います。IT関係の企業に10年ほど勤めたのちに英語教師になりましたが、当時のような授業だけはしたくない、生徒たちのために少しでも将来に残るような授業や教材を作りたいという一心でやってきました。

その集大成の一つがeラーニング教材の「コロコロイングリッシュ」で、岡山のある英語研究グループで開発しました。SELHiなどを通して、4技能をバランスよく育成する授業が盛んに行われるようになりましたが、英語のスキルのベースとなる「語彙」と「文法」の指導については、これといった教材や指導法がないのが現状ではないでしょうか。「語彙学習は生徒個人に任せるもの」という固定観念から脱却し、「花よりタンゴ」という言葉を信じて、「生徒の語彙学習に、ファシリテータとして積極的に関わるのが教師の役割」というコンセプトで、日本の英語教育に新しい風を吹き込んでいきたいと考えています。

英語力のベースは自学習で身につけ、授業では映画などを使って心に残る生の英語や登場人物の人間力に触れさせるのが理想の姿です。そして、汗をかくのは生徒たち。英語教師はもっともっと良い意味で「ラク」をしなければならないと思います。これからもよろしくお願いいたします。

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新里 歩

はいたいーい!初めまして。新里歩(しんざとあゆみ)と申します。沖縄県那覇市にある沖縄尚学高校国際コースで勤務させていただいております。「あの高校野球の学校ね!」と本校の名前をどこかで聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。本校は教育理念である「国際社会で信頼される、文武両道の教養人の育成」を目指した教育を行っています。また、本校の生徒は人間力を養うため、1年に2回のボランティア活動が義務付けられています。

私は、現在高校2年生のHR担任、担当教科は英語で、部活はOSクラブというボランティアクラブを担当しております。今年で教員歴は7年目となります。趣味は、ジョギングとパン作りです。
沖縄尚学高等学校は、国際バカロレア ディプロマ・プログラム(IBDP)の候補校であり、沖縄県内で初の2105年度の開始に向けて現在準備を進めています。本校がIBDPの認定校になれば、沖縄県内で初めてのIBDP認定校となります。

私はIBDPのCASを担当することになっています。CAS活動では、空手や茶道など本校が行っている「文化力」の育成に基づいた活動を取り入れながら、生徒が大学進学後も継続できるような活動を目指していきます。

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狩野 晶子

上智大学短期大学部英語科准教授の狩野晶子と申します。

応用言語学、第二言語習得を軸に英語教育に関わって参りました。もともと興味があり取り組んでいた児童英語教育から広がり、現在は2020年の高学年での教科化、中学年での必修化に向けて激変する小学校英語教育のフィールドで、より良い実践に向けての取り組みを模索し研究しています。近年は小学校英語の指導の担い手としてのALTやJ―SHINE資格をもつ外部指導者などについてリサーチしデータを集めています。

このような英語のプロとも言える存在をどのように効果的に小学校教育の現場に取り込んでゆくかは大きなチャレンジです。英語教育と小学校教育のバランスをどうとってゆくのが良いのか、長期的視野に立っての、導入期としての小学校での英語がどうあるべきか、そこから中学、高校、大学そして社会に出てから求められる英語運用能力とは何か。考えるべき課題はあふれています。

ESNで皆様と、子どもたちが次の世代に向けて幸せな生き方ができるような「力」を授ける一助としての英語教育を考え、実践してゆくお手伝いができればと願っております。どうぞよろしくお願いいたします。

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福島 浩介

立命館宇治中学校・高等学校国語科(IB担当)の福島浩介です。

大学院教育学研究科博士課程前期修了の1991年、創立当時の千里国際学園(現 関西学院千里国際キャンパス)に採用され、国語科教諭、また、終盤10年間は教務センター長、として26年務めた後、2年間の英数学館高等学校勤務でのIBDP担当(TOK, Language B Japanese)を経て、2019年から立命館宇治です。

ここ数年間、TOK絡みでいろいろなところに呼んでいただき、「高座」をさせていただいております。また、昨年秋には、国内の素晴らしい先生方と一緒に通称「オレンジ本」を出版にこぎつけることができました。有り難いことです。 さて、日本語によるTheory of Knowledgeを如何に行うか、TOKを如何に一般の学校で援用できるのか、教科「道徳」にTOKやATLの要素を援用し、如何に「考える道徳」にできるのか、等というのが目下の関心事です。

趣味は、40年ほど吹いているトランペットその他諸々です。よろしくお願いいたします。

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Alexander Dutson

My name is Alexander Dutson and my work involves bringing philosophical conversations to schools in Japan and the UK. I completed facilitation training with The Philosophy Foundation in London, and am interested in how dialogue, and questioning, can be used to promote students' enjoyment of learning. I believe philosophy can help students make sense of new ideas, and that it fosters the kind of critical, collaborative and imaginative mindset needed to grapple with complex challenges in the twenty-first century. I have published a book for Japanese teachers and students explaining some of these ideas with the title ‘Thinking Experiments: Philosophy for Japanese High Schools'.

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難波 俊樹

東京女子学園中学校・高等学校国語科(探究担当)の難波俊樹と申します。

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ESN 総合代表
久保 敦

皆様、こんにちは。私は現在、学校法人アトメント会 聖ヨゼフ学園中学・高等学のIB教育推進部 主席アドバイサーとして勤務をしております。また、他の私学や企業の英語教育や国際理解教育などを中心にアドバイザーとして学校経営や教育の充実の支援を行なっています。現在はIB校に関心のある学校への全面的な支援や非IB校にTOK的な指導法の導入の啓発活動に力を入れています。専門は、英語教育・国際理解教育・言語情報教育・帰国生教育・日本語教育・IB教育です。出版物では、NEW TREASURE(Z会)、TOK「知の理論」(Z会)、English Discover(教育開発)、社会問題解決 総合学習ノート(ESN)などの編集や監修もしております。

このホームページを通して、日本全国の教員の方々に有益な情報や研修会の実施を行い、日本の教育の改善と改革の一助と成れば幸いです。皆様方の

ご支援とご協力を心からお願い申し上げます。次に各研究会の代表をご紹介致します。皆様、素晴らしい経歴と経験をお持ちの熱い先生方です。何でもお尋ね下さい。また、この研究会には、特別研究員という我々の活動や理論を支援して頂ける先生方もおります。更に、全国の様々な学校から研究員という形で情報の提供や実践事例などのご紹介をして頂ける先生方も多くおります。

ESN研究会では、Workshopを年に数回実施する予定です。このWorkshopでは、様々なテーマを取り上げ、最新の指導方法や教材の情報交換、次世代型の言語指導研究などを実施していく予定です。更に、志を持った全国の英語教員の「ヒューマンネットワーク」の場として活用して頂ければ幸いです。1つの学校だけでは実践できないことでも、多くの学校の有志が集まれば、何かこの日本の英語教育に変革や改革の風を吹かせることができると信じています。そのためにも、この研究会を全国の先生方に活用して頂き、それぞれの勤務校での英語教育の特色作りに役立てて頂ければと思っております。次世代を担う若者の育成をめざし、学校間の垣根を越えた全国レベルの『教員ネットワークパワー』を生み出したいと思っております。関東、関西に限らず、その他の地域でもこのようなWorkshopが広まって行くことを期待しております。実施してほしい研修テーマなどがございましたらご提案をして頂ければ幸いです。

問い合わせ:a-kubo@es-network.org

最後に研究会にご参加戴けれる会員も常時募集しておりますので、是非ご登録をお待ち申し上げております。

会員登録はこちら

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総合副代表・関東地区代表・事務局長 / NT研究・ICT研究代表
高瀬 聡伸

東京女子学園中学校・高等学校に勤務しております高瀬聡伸と申します。ESNでは、総合副代表・関東地区代表・事務局長を努めております。職場では主に、国際交流、ICT、探究の部署に所属しています。

世の中の優れた教材や授業を共有するための場作りを提供したい。様々な場面で活躍されている先生方の点と点を線で結びたい。そんな想いからこの研究会を立ち上げました。皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

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関東地区副代表 NT研究代表 / 東海地区代表 CT研究副代表
鮫島 慶太

共立女子中学高等学校に勤務しております鮫島慶太と申します。

「英語学習を通して若い人たちに様々な世界と出逢って欲しい」という思いは教員スタート時から変わりません。私自身、英語教育に携わることで多くの出逢いに恵まれてきました。ESN英語教育研究会とのご縁もその中の1つです。

本研究会をきっかけにした多くの出逢いが未来の世代の人材育成に有機的に繋がっていくよう活動に取り組んでいきたいと思います。

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北海道・東北地区代表 NT研究代表
吉川 大二朗

京都女子中学校・高等学校教諭の吉川大二朗と申します。

2011年度に大阪、2012年度に福岡、そして大阪にてNew Treasureを用いた授業事例を報告する機会を頂きました。また、2013年度にはNew Treasureの改定(Second Edition)にあたって、執筆協力もさせて頂きました。講演や執筆を通してご縁を頂いた方々の協力を得て、京都ではNew Treasure採用校(予定校を含む)の有志の教員による研修会(New Treasure Workshop in Kyoto)を立ち上げております。このNTW in Kyotoでは教材の研究、授業事例の報告を通して、専任、常勤、非常勤を問わず各校の教員が、より良い授業の構築と教授力の向上を目指して、互いに切磋琢磨しております。また、普段はなかなか機会に恵まれない、学校の垣根を越えた情報の共有の場としても役立てております。

New Treasureは、語彙量、文法解説、基本例文の量、読解文、発音・聴解トレーニング、コミュニケーション活動、さらには論理的思考力を伸ばす活動(Critical Thinking)を加え、あらゆる面で検定教科書の内容を上回る、6年一貫教育に特化された最良の教科書の一つと言えます。しかしその一方で、その内容の豊富さゆえに、各セクションの時間の配分や活動内容といった授業内容を組み立てていく上で、思い切った決断と工夫が要求される教材でもあると言えます。ともすれば、授業を提供するわれわれ教員だけでなく、学習の主体者である生徒たちにとっても大きな負担となりかねません。

研修の規模を拡大し、より一層多くの教員がNew Treasureという教材を中心に、教材や情報を共有し、教授力の向上のため研鑽を積めることを願っております。

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関西地区代表 NT研究
熊谷 向祐

立命館宇治中学校・高等学校の熊谷向祐と申します。

2015年度から、New Treasureを使った中学校の授業を担当しています。非常に内容豊富なこの教科書をいかに料理して授業を行うか、試行錯誤を日々繰り返しています。また、授業と家庭学習をリンクさせるために、教育用SNS “Edmodo”を導入し、その可能性を研究しています。

これまで参加したNew Treasureの研究会では、他の先生の実践に触れることで、自分では思いつかないようなアイデアをいただき、その後の授業に活かすことができました。このように学校の垣根を越えて、様々な実践を共有することで、New Treasureの可能性がますます広がると思います。

関西地区副代表として、そのような機会を提供するお手伝いができればと考えています。宜しくお願い致します。

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中国・四国・九州(沖縄含む)地区代表 コロコロ研究代表
姜 英徹

皆様、こんにちは。岡山県の就実中学校・高等学校の姜(きょう)と申します。

自分の高校時代を思い返せば、英語の授業は嫌いでした。公立高校の普通科でしたが、ご多分に漏れず「文法訳読式」の単調な授業で、サッカー命であった高校生には自分の将来と全くつながるところがないように感じたからだと思います。IT関係の企業に10年ほど勤めたのちに英語教師になりましたが、当時のような授業だけはしたくない、生徒たちのために少しでも将来に残るような授業や教材を作りたいという一心でやってきました。

その集大成の一つがeラーニング教材の「コロコロイングリッシュ」で、岡山のある英語研究グループで開発しました。SELHiなどを通して、4技能をバランスよく育成する授業が盛んに行われるようになりましたが、英語のスキルのベースとなる「語彙」と「文法」の指導については、これといった教材や指導法がないのが現状ではないでしょうか。「語彙学習は生徒個人に任せるもの」という固定観念から脱却し、「花よりタンゴ」という言葉を信じて、「生徒の語彙学習に、ファシリテータとして積極的に関わるのが教師の役割」というコンセプトで、日本の英語教育に新しい風を吹き込んでいきたいと考えています。

英語力のベースは自学習で身につけ、授業では映画などを使って心に残る生の英語や登場人物の人間力に触れさせるのが理想の姿です。そして、汗をかくのは生徒たち。英語教師はもっともっと良い意味で「ラク」をしなければならないと思います。

これからもよろしくお願いいたします。

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東海地区代表 NT研究代表
岡本 秀樹

皆様、こんにちは。浜松開誠館中学校・高等学校の岡本秀樹と申します。

英語は世界のことを知る情報収集ツール、自分の思いを伝える表現ツール、他国の人たちと協働的に取り組む課題解決ツールなどの観点から、今後その存在価値が一層高まっていくことは間違いありません。大学入試のためだけの英語学習の時代ではありません。英語を必要だと感じ、好きになり、英語学習に興味を持ってもらうため、無味乾燥の文法授業・長文訳読式授業から脱却し、「楽しく力のつく英語授業」を目指して、日々教壇に立っております。具体的には、音楽や映画、画像や動画、記事などの生きた教材を駆使し、その感想や作者の意図・背景などを深く批判的に考え、自分の意見を持ち発表することを授業に取り入れています。まずは、ある情報を得た時に、思考停止に陥るのではなく、自分の考えしっかり持ち、表現できることをゴールとしています。

ふと窓の外を見ると、暑い日差しに照らされた庭の木々の緑と、ポーチュラカの色とりどりの花が目に入り、四季のうつろいや平和を感じます。心で感じたことや情景などを、日本語や英語を使い豊かな表現力で伝えられればと思います。ある日本の大数学者が「数学は情緒で解く」と語ったことを思い出します。深くて広い思考力・共感力・情緒を養うために、Open ended questions(答えが定まらない質問)を使い、生徒が考え表現する訓練をしています。また、知識の重要性を認識し、思考を深め考える力をつけるという意味で、IBカリキュラムのTOK (Theory of Knowledge:知の理論)の概念を、カリキュラムを導入していない通常の英語授業で活かす具体的な工夫について研究中です。

「英語って面白い!」「英語を学ぶのは楽しい!」と感じ、自らの意思で主体的に学ぶようになった結果、志望大学に合格し、大学生活や社会でも英語を使い活躍できる素地を養う、そんな授業を目指しています。生徒のハートに火をつける心を動かす英語の授業を一緒に考えていきましょう。

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山田 英雄

かえつ有明中学校・高等学校教諭の山田英雄と申します。Critical Thinking (CT研究)のパートを担当致します。

CT、といっても、物事をクリティカルに考えるために使う「スキル」を練習するためのページです。よく、NEW TREASURE(Z会)のCTページの問題の「どこがCTなの?」と聞かれますが、もっともです。一つ一つは何もクリティカルな発想を直接訓練していません。実は、CTをするためのサブスキルの練習なんです。

日本人は国語の時間に、母語の使い方の練習、なんてしないと思います。いわゆるアメリカでいう、Language Artsの時間ですね。ロジカルに考えて、発話する、記述する。他者の発言 や記述にロジカルエラーがないかどうかチェックする。そんな時にきっと役に立つ練習です。どうかスキップしないで、NTのStage 1から順に取り組んでみてください。そのうち、「あ、なるほどね」と思っていただけると思います。

少しでも、Communication Toolとしての英語、という意味で、お役に立てればと思っております。よろしくお願いします。

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関東地区代表 / IB TOK研究代表
小澤 大心

アオバジャパン・インターナショナルスクールの小澤大心と申します。

教職大学院時代にIB教育と出会い、その教育内容の豊かさに魅了されました。明治以来の「教育の開国」という意味でも、IBの可能性を探っていくことは日本の教育の今後のあり方を一考するに値するではないかと思っております。大学院卒業後は、日本の学校でのIB普及に携わっていきたいと決意し、前任校でのディプロマプログラムの立ち上げに従事してきました。その後、IB文学(日本語)の教員として経験を積み、現在はIBのコア科目であるTOKの日本語カリキュラム及び教材開発を進めていきたいと考えております。

これまでも多くの教師、保護者、地域の方々に支えられてきました。人との出会いが私の成長源です。私自身も日々此勉強の身ではございますが、志の高い皆様方と一緒に日本の教育の新たな地平を切り開いく所存でございますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

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関西地区代表 IB TOK研究
福島 浩介

立命館宇治中学校・高等学校国語科(IB担当)の福島浩介です。 大学院教育学研究科博士課程前期修了の1991年、創立当時の千里国際学園(現 関西学院千里国際キャンパス)に採用され、国語科教諭、また、後半10年間は教務センター長、として26年務めた後、2年間の英数学館高等学校勤務でのIBDP担当(TOK, Language B Japanese)を経て、2019年から立命館宇治です。

ここ数年間、TOK絡みでいろいろなところに呼んでいただき、「高座」をさせていただいております。また、昨年秋には、国内の素晴らしい先生方と一緒に通称「オレンジ本」を出版にこぎつけることができました。有り難いことです。 さて、①デュアルランゲージDP校で、日本語によるTheory of Knowledgeを如何に行うか、②TOKの考えや方法、内容を如何に一条校に導入できるのか、③教科「道徳」にTOKやATLを援用することによって、如何に「考える道徳」にできるのか、等というのが目下の関心事です。

趣味は、40年ほど吹いているトランペットその他諸々です。よろしくお願いいたします。

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NEW ZEALAND地区代表 / 21世紀型スキル代表
Michael Pryde

Pleased to meet you. I have been working at Ritsumeikan Junior and Senior High School now for 4 years. I have taught in a number of programmes at this school, but now I am the curriculum designer in the Immersion programme (IM). In this programme, I teach Theory of Knowledge (TOK), and a Special English Subject focusing on presentation skills to 2nd year High School students. A Special Academic Topic (SAT) to 3rd year High School students and Communication to 1st year High School students about to venture overseas to stay in homestays. This is a very rewarding programme to work on as it involves honing my skills in teaching to situations for functional and practical English usage.

I have over 20 years experience with teaching English in both Japan and New Zealand (my home country); particularly conversational strategies. My research interests include linguistics, specifically, cross-cultural pragmatics, discourse analysis, and stylistics. I look forward to meeting you.

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事務局

局長 高瀬 聡伸
次長 野村 和博
課長 大久保 素子
職員 後藤 絵里