ちょっと間が空きました。これからはもう少し頻繁につぶやこうと思います。
さて、前回はCompare & Contrast (比較・対照)のお話しでした。特に最後の部分でCompare(比較)を取り上げました。つまり、共通項を抽出することに意識を払って、一般化してみる、そしてその一般化が妥当性が高いかどうか、がポイントでした。今回はもう一つのContrast(対照)について。こちらは相違点にクローズアップ。
よくある例として、蝶々と蛾のCompare & Contrast。似て非なる事柄を分析する時は、特にContrastさせることが有効ですよね。相違点がその特徴を浮き彫りにします。また、違う点があることの利点や欠点に結び付けて論ずることができます。もちろん、ロジカルに論ずることで、その利点や欠点として指摘したポイントの妥当性を高めることができます。
ただし、ロジカルであることをはき違えると、偏見へとミスリードさせることもありますね。比較文化論の入口です。ある特定の人種が他よりも優れている、といったような至上主義的な発想。ある表現がある・ないを根拠に言語間格差を論ずる仮説、などなど。
そして、ミスリードに気づけるかどうかが、クリティカルシンキングです。
ロジカルに考えて、イロジカルに気づく目をもつこと。対照させた相違点から導き出された結論の論拠の妥当性に目を向けられるかどうか。まさしく、「鵜呑み」にしない態度を涵養できるかどうか。
単に比べることが、色々な形に発展します。クリティカルに考えるための種が散らばっています。