山田英雄山田英雄

どこがCT?#2

クリティカルっていったい何か。そのおおもとを、小学校のShow & Tellに見出したと述べました。さて、もう少し掘り下げてみましょう。

Show & Tellを通してトレーニングしている大切なポイントとして、次の2点を挙げたいと思います。

①自分の発言に対して「なるほど」と思ってもらえるか。つまり、能動的に相手を説得したり、納得させたりできるかどうか。

②人の話を聞いて「なるほど」と思えるかどうか。こちらは受動的な姿勢ですが、積極的に相手の言葉に納得できるかどうか、常にセンサーを働かせているかどうか。

では、「なるほど」という感覚はどうしたら芽生えるのでしょうか。色々と考えられますが、ここでは次のことを挙げたいと思います。

まず、話が首尾一貫していること。つまり、トピックについて関係のあることのみ、述べていること。自分が言いたいことを補うために、関連性の高い経験談や誰かから聞いた話を使ったりして、言いたいことをより強固で説得力のあるものにし、「なるほど」と思わせるのです。

さらに、トピックに関係のあることを述べる時、しっかりと理屈が通るような事柄を引き合いにだすこと。つまり、関係はあるのだけれど、自分の言いたいことの支援としては不十分な話はダメ、ということを学びます。例えば、「大切なもの」がトピックで、それは「腕時計」だとします。ポイントはなぜこの「腕時計」が大切なのかを述べる訳ですから、仮にその理由が「亡くなった祖父からもらったから」だとすると、時計の性能について詳しく述べることは関連性の薄い話になります。(もちろん、そのことが祖父と関係することだったらOKですが。)こうして、聞き手に「?」と思わせないようにするのです。

このように、首尾一貫して理屈が通る話かどうかが、意見を述べる時に大切な要素だと、具体的に、身を以て、しかも何度もトレーニングされます。裏を返せば、聞き手もこの首尾一貫性と、トピックに関連したサポートの論理的整合性に敏感になるよう「仕組まれている」わけです。ということは、そのようになっていない部分に気付いたり、なぜ納得できないかを教えてあげたりする力が、とりもなおさず「クリティカル」な見方のおおもとになっているのです。

こうして説明するのは容易なのですが、実際に話てみたり、書いてみると案外難しいものです。次回はさらに「クリティカル」なポイントに迫ってみます。

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