普段の授業において、私は生徒にメモをとることを伝えています。授業中に教師の何気ない一言が、生徒にとって興味の持つことのできる内容である可能性もあると考えられるからです。それだけではなく、メモをとることは日常生活でも頻繁におこなわれております。例えば、学校内であれば、我々教師は生徒の保護者と電話での応対でメモをとったりしていることでしょう。また、生徒が将来会社に入社し、上司や同僚からの伝達事項があった際も同様で、それらを全て正確に頭に記憶しておくことはほぼ不可能と思われます。そうした状況に対応できるために、日頃からメモをとる習慣を我々教師同様、生徒にも身につけてもらいたいと私は考えております。もちろん生徒には、最初からうまくメモをとることは難しいので、徐々にうまくできるようになっていくと伝えています。
メモの中身ですが、通常メモをとる場合、全てを書くわけではなく、重要な内容を主に書き留めると思われます。また、メモをとる場所ですが、用意しているノート、教科書に直接書き込む、もし付箋やメモ用紙を準備しているのであれば、そちらに書くように生徒には伝えています。
それでは、日常生活においてその伝達事項を別の方に伝える場合、どのようなことをすべきでしょうか。通常、会話の内容全てをそのまま覚えているはずがないので、書き留めたメモをもとに、聞いた話を復元し、先方にお伝えすると思われます。この作業を授業の中でもおこなうことができないかと考えていました。
この作業に加え、グループワークを取り入れたいと考え、そのどちらの活動も含まれるものとして、ディクトグロスの手法を用いてみました。