被災地支援のためにお役に立てるかどうか分からないまま
授業動画を2本作成してみました。
http://esneducation.sitemix.jp/index.html
まったくの素人として初めて作成したのですがこんなクオリティーの低いコンテンツでも
今後の被災地での教育支援のヒントになれば幸いです。
ご覧になった方は是非ご助言、ご指導頂けると幸いです。
さて、授業動画を作成して気付いたことがあります。
以前からICTを使った私の授業では生徒の反応が今一つだったので
何が足りないのだろう?と考えていましたが、
今回授業動画を作成してみてなんとなく見えたことがあります。
授業は、やはり生き物だということ。
目の前に「力をつけたい」「伸ばしたい」という生徒がいて初めて
教員は「教える力」を最大限に発動出来るのだということ。
確かにICTを用いて視覚的に分かりやすく伝えたりすることが
出来るようになりました。
支援サイトでご紹介している「神野先生の世界史劇場」は
私がこれまで受けてきたどんな世界史の授業よりも
分かりやすいし、伝わってくるものも多い。
だけど、今の私の力量ではICTをそのレベルで使いこなすことは
出来ないし、何よりも、「相手の顔が見えない状態で私自身の教える力を
十分に発揮出来ない」ということです。
教室で授業をしていると、生徒は正直です。
つまらないと寝る子もいるし、分からないと難しい顔をしてくれる(笑)。
授業はやっぱり生徒と作る共同作業なのだと思い知らされます。
だからこそ、やはり被災地の子ども達の教育は被災地の子ども達と
向き合ってきた現場の先生方が行ってこそ力を発揮するのでしょうね。
私自身も2011年3月11日に東日本大震災を経験し、学校で一晩過ごし
余震に怯えながら不安な一夜を過ごし、一睡もせず生徒の帰宅支援を
学校全体の協力体制の下で行った経験があります。
全てを終えて自宅に戻った時、本棚が崩れ物が散乱している部屋を見て
力が抜けてしまったことをよく覚えています。
熊本の先生方はきっともっともっと長い間、今回の震災の対応に追われ
疲弊している・・・。それを思うと言葉が出てきません。
出来ることは本当にこんなことなのか?何か別の方法はないのか?
採点でも添削でも、何でもやりたいですが、
今一番大切なことは、「生徒と直接向き合って生徒を成長させてくれる
被災地の先生方」を元気にすることだと改めて確信しました。
でも、そのために何が出来るのか…。
今回久保先生の呼びかけで多くの先生方、企業の方々、教育関係者の方々から
協力の申し出が集まっています。
多くの仲間がいる。
皆で知恵を出し合って、現地の先生方、生徒さん達に元気になって貰えることを
これからも考えていきたいと思います。