鮫島慶太鮫島慶太

教育改革・社会改革の方向性はどっちだ?

2019年になり早くも1月が過ぎようとしています。

今年もよろしくお願い致します。

さて、以下の内容はFacebookの個人投稿として書いたものです。こちらでもほぼ丸ごと発信させて頂きます。

まず、一部で話題になっているGTECの会場と試験監督について

ベネッセの担当者に直接確認取れました。認定試験として行うGTECは会場、事務作業全てベネッセが準備とのこと。アセスメント版、検定版は従来通り。こちらはセンターの代わりに出せないもののようです。この発信昨年末にベネッセから各学校にあったようです。

高校が会場になり、高校教員が監督というのはデマのようです。もちろん中身の問題は解決してませんので本質的な話ではありませんが、共有させて頂きます。問題点はまだまだありますね。

ただこの民活の問題、私は昨年春の研究会から批判してきましたが、公教育そのもののアップデートを目指し代案を考えない限り、どこにも着地しないと思います。

現状では一旦中止し、新指導要領に基づく試験を従来通り大学入試センターが行う。その後、各大学がそれぞれの視点から多様性を担保される状況でアップデートを行う。

私としては公教育の形を歪に作り上げようとしてきた財界の求める社会のグランドデザインを変更すべきかと思います。財界が悪ということではありません。僭越ですが、数千億損失出してもトップが居座り、自分はPCすら仕事で使わないような今の財界では駄目だと考えます。

社会のグランドデザインの変更。これは言うほど簡単ではありませんが、それを実現しないと、「入試に向かわせる教育」=「残り少なくなった日本のパイを奪い合う勝ち組目指した一部のエスタブの為の教育」になってしまうのではないか。

また一方で財界の要求を現場を知らない不当なものとはねつけるのは良いですが、現状の公教育がこれからますます厳しくなる社会で必要とされる基礎学力を保証出来ないとしたら、新自由主義の現在の日本では、一部のヒステリックな教育に対する不満を餌に、公教育は破壊されるのではないかという危惧を抱くようになりました。そうなれば、今以上の格差と貧困の拡大は避けられない。大きすぎるテーマですが、皆様との繋がりを通して、良い方向へ向かう流れを作ることに微力ですが力を注ぎたいと考えてます。今後ともよろしくお願い致します。

ちなみに今関心があるのは、デンマークのフレキシキュリティ。この社会なら、学び続ける=資本の奴隷にならずに済むのではないかと可能性を感じています。

この記事を書いた人

ESN英語教育総合研究会

ESN英語教育総合研究会

ESN英語教育総合研究会は、次世代の英語教育ファシリテーター育成を支援するためのポータルサイトです。関東と関西を中心とした全国規模の研究会の実施や、教材や授業実践などの情報交換を通して全国の先生方のネットワークの構築を目的としています。英語教育に関わる各種研究情報や研究員のブログなどを配信いたします。

この記事と同じカテゴリーの記事

鮫島慶太

2023年2月22日 探究学習の模擬授業「体験」「見学」会を実施!ESN主催/増進堂・受験研究社協賛/ 立命館アジア太平洋大学協力!『総合的な探究 実践ノート』特別授業

研究員ブログ

第6回女子教育研究会FEN 2/25(土)オンラインイベント 「良妻賢母と女子学生の制服から見る、性別規範と女性のキャリア」

鮫島慶太

大学入試の近未来

  • ESN Facebook
  • STUDY

研究情報カテゴリの記事

「第8回国際バカロレア推進シンポジウム」!!

【IT×英語】Kredoが埼玉工業大学と提携 ITと英語…

New Treasure【コラム】日常生活における活動を…

【2023年3月18日(土)】2022-2023年度 第…

【筑波大学附属坂戸高等学校IBコース】授業・課題について…

《群馬県23年度予算案》国際バカロレア導入へ研究開始 非…

【無事終了!!】探究学習の模擬授業「体験」「見学」会を実…

【行政・教育機関向け】教育現場で実践すべきSTEAM教育…

【来年からはラクしよう】まだそれ手作業なの?マイクロソフ…

オンライン開催に変更【2022年12月17日(土)】国際…