鮫島慶太鮫島慶太

コロナ危機に思う 【中島先生考案 R80 鮫島バージョンも共有させて頂きます】

Facebookで投稿済みですが、これまでの投稿4件をこちらでもシェアさせて頂きます。

投稿が新しい順です。なお元並木中等教育学校校長先生の中島先生考案のR80は

http://www.namiki-cs.ibk.ed.jp/?page_id=552

こちらのサイトで公開されています。中島先生とはVery 50様のイベントでご縁を頂き、直接使用のご許可を頂きました。お使いになる場合には是非中島先生にお願いして頂き、指導実例をシェアされるとよいと思います。私にとっては素敵な魔法使いのような憧れの存在です。

私のバージョンはこちらにシェアさせて頂きます。

【公開用】R80 鮫島バージョン

 

<コロナ危機についてのこれまでの発信>

2020.4.11

【大学・教育関連業者の皆様へのお願い】
 
私個人の発信としては弱いのは承知しておりますが、まずはご賛同頂ける方々に拡散頂けると幸いです。
郵便物の学校への送付の停止
新型コロナウイルスの影響で中学高等学校の現場の教職員の在宅勤務も徐々に進んでいます。
そんな非常事態の中で、在宅勤務を阻害する要因がいくつかありますが、その1つが大学や教育関連業者様から郵送されてくる各種案内やお知らせです。
特に困るのは、指定校推薦や大学の入試に関する書類です。
このまま休校期間が延長になった場合、指定校推薦の書類が届くのは例年、4月~8月。
これらの書類の処理の為に、教員の在宅勤務は確実に不可能になります。
各大学が書類をPDF化し、ホームページ上で学校IDと、パスワードを、例えば高校が窓口にしている学校ホームページ記載のアドレスに送りって頂けると、在宅での処理が可能になります。別の方法でも構いません。要は在宅勤務を前提とした対応が可能であることをお考え頂きたいのです。
休校期間が5月連休明けまで、となれば問題はさほどありませんが、そうならない可能性も低くはないと思います。そんな中、現状でも大学からの案内は一つ一つは少なくても、纏まると膨大な量の郵送で届く状況が続いております。
また、早々と民間英語試験の新規導入や指定校での必須条件追加といったお知らせなども郵送される大学様もございますが、そうしたものを取りに行くために、高校の教職員の出勤が必要になるということをご理解頂けないでしょうか?また民間試験すら、まだ実施出来るかどうか、分からない状況で、そのことに最も不安な思いを持っているのは他ならぬ受験生達です。
または、大量の書類を確認した結果、実施されるかどうかすら不明のオープンキャンパスの案内であったり、その中止のお知らせであったりすることもあります。
そもそも、そうした『届くかどうか分からないお知らせ』を大学関係者に郵送する指示を出していらっしゃる方々は、その問題点を認識されているのでしょうか?
どうか、現在の日本社会の置かれた状況を広い視野で俯瞰して頂き、各大学レベルではなく、全大学レベルでのご対応をお願い頂けますと幸いです。
 
 

2020.4.12

【リモート授業での注意】PDCAは必要だが、OODAで!
 
お願いばかりでは申し訳ないので、『リモート授業』を先行させている中高の現場の反省から、少しまとめさせて頂きます。私自身もこの後、5月から大学のリモート授業をスタートするので、このまとめを踏まえて行うつもりです。
 
①心的安心安全の確保
 情報発信と情報受信の両方の面で生徒、学生を安心させる必要があります。ミニマムで確実に届く連絡・課題の送受信(本校の場合は配信メールを見ればとりあえず大丈夫。余裕あればClassiやロイロ、zoom授業参加。不明な点や質問・相談窓口の周知)の保障。
 中高の場合は就学支援金での不安や保護者の収入減による学費の心配が予想されたので、対応を事務にお願いしました。大学の場合には地元を離れて生活している学生の生活支援についての発信が不可欠だと思われます。また、本校は現状でも後手に回っていますが、メンタル面での不調を含めた相談窓口があると良いと思います。
 
②学校側の受信体制の整備
 貸与端末に関するトラブル、各授業の質問、Classi、ロイロなどに関する問い合わせ、単位の不安など多種多様な受信を行うことになります。電話による相談も有効ですが、交通整理体制が出来ていなければ、特定の担当者に負荷が掛かります。本校では、担当者の出勤回避の為に携帯端末貸与を学園に提案、申請し、ようやく機能し始めました。ただ、交通整理の為の分岐ページは提案しましたが理解して貰えず起動していません。本来であれば、こうしたページで過去の同類の相談を捌きつつ、より深刻な新たな問題への対応にフォーカスする体制があると良いと思います。
 
③ リモート授業スロースタートとOODA対応
 ①②がクリア出来てはじめて③の段階に入れます。どんなリモート授業でも、全員に届かなければ成立しません。そこで、複数手段による同一または選択課題発信方式が必要です。学生の置かれた環境によって無理のない課題選択が可能な発信を工夫する必要があります。詳細は省きますが、私の授業では、与えられた教材、外部無料動画コンテンツ、外部無料書籍コンテンツ、外部Webサイトを選択肢として提示し、R80(元並木中等校長発案)を用いた振り返りシートによるアクティブラーニングを課題とする予定です。課題が多様でも評価材料を揃えることが可能になります。
 
④ ③で学生の取り組み状況や環境を確認しながら、信頼関係も構築した上で、それを土台に徐々に必要に応じてハードルを上げていきます。
以上です。
何かのお役に立てれば幸いです。

 

2020.4.12

【今後懸念されることと解決策】
休校期間が更に延長になれば、評価問題に伴う調査書、民間英語試験資格などが課題となります。
それらを個別に解決する手段は、考えてみましたが、思いつきません。
仮に例年通り、予定通りのスキーマで進行した場合には以下のような深刻な問題が高等学校、特に受験生の現場に生じます。
①学校活動が一切ない状況での調査書の行動記録(部活動は大会そのものも中止。ボランティアも出来ない。)
②中止が予想される民間英語試験の資格取得問題(試験がなければ取得不可)
③調査書優先による学校活動の崩壊(評定算出が必須であれば、学校再開後の定期試験過密スケジュールによる学校教育への圧迫と歪みが生じる。行事のみならず、授業すら十分出来なくなる)
④休校期間中の環境格差=学力格差の問題
他にも様々あると思いますが、こうした高等学校側の状況(とその地域格差)に配慮した入試や推薦を行って頂くことになります。
ただ、各大学様の個別対応で果たしてどこまで出来るのか?この騒動が連休明けに収まる可能性の方がむしろ低いとも危惧しております。
すべての課題を個別ではなく、一気に解決するとしたら
来年9月入学に切り換える
しかないように思います。
国際基準に合わせることも出来ますし、上記の問題もクリアされますし、小中高大ともに、無理なリモート授業を避け、国民全体が今後の国難への備えとして様々な練習を行う機会と現在を捉えることで心的余裕とリソース疲弊回避も出来ます。
もちろん、障害もあると思いますし、他の方法もあるのかも知れません。私のような現場の一教員が提案し実行することなど、とても出来ませんので、皆様が様々な視点からお考え頂く材料になればと考え、僭越なのは承知の上で書かせて頂きました。

 

2020.4.13

郵便物送付による告知の問題【具体的事例】
 
先日投稿で『高校教員の在宅勤務の障害となる学校への郵送自粛のお願い』をこちらで書かせて頂きましたが、本日早速以下のような問題が発生しました。具体的に何が起こるのか?についての情報共有となれば幸いです。なお、個別の大学名については、伏せさせて頂きます。
①4/10付で、『参加型入試(数回の授業を受けてその参加姿勢で評価する入試選抜)の案内』が学校に郵送で届く。
②たまたま別件で勤務していた教員が発見。写真メールで進路指導部の私に共有
③書類によると、生徒に告知の上、4月末日までに申し込み受付とある。
まず①②の段階で、高校の教員の在宅勤務が阻害されることは、先日お伝えした通りです。
今回は、③がいかに現場に混乱をもたらすかを問題提起させて頂きます。
まず、教員がこれらの告知を確実な方法で各生徒・保護者に伝達する手段は、実は現状ありません。本校では、緊急配信メール、クラッシー、ロイロといった伝達手段を持っておりますが、クラッシーやロイロの不安定な現状については、報道などでご承知のことと思います。ハッキングの問題もありました。緊急配信メールシステムは本校独自のインフラですが、それでも100%確実な手段ではありません。後で届いていなかったという事例はこれまでも何件もあります。大学が責任を持って告知している内容であればともかく、内々の情報として高校の現場に投げられれば、情報通知の責任は高校側が負うことになります。こうした課題を大学にお伝えすると、『オンライン授業の準備で大学も今は忙しい』といったご返信を頂く場合もございます。優先順位が違うのではないでしょうか?
次に、仮に全員に情報を届けられても、エントリーの仕組みをネット上に作成するのは現在のような状況では容易なことではありません。クラッシーのアンケート機能、Googleでのアンケート機能を日常的に用いてきた本校ですら、その回収率が100%になったことは、今まで一度もありません。残りは電話や登校時の直接確認以外ありません。現在在宅勤務を行っている教員の機器は全て私的所有物です。この点も恐らくご存知ないのではないかと思います。
更に、生徒は一体何を基準にこうした入試へのエントリーを検討すれば良いのでしょうか?通常であれば、教員との相談も出来ますが、今は無理です。そして、学校再開後の学校のタイムテーブルも、これまでと同じ日常に戻れるとも保証出来ない状況です。土曜日や日曜日、通常の長期休暇であっても、場合によってはカリキュラム消化の為に学校があることも十分あり得ます。
就活が大学生の学びを阻害することがしばしば問題視されます。企業エゴが大学の学びを阻害することに私も大反対です。が、大学の都合で行う独自入試が高等学校の学びを阻害することが、お分かり頂けずにこうした発信がなされると、誰も自分さえ良ければそれで良いのか?という不信感を抱かざるを得ません。
該当の大学様には先ほどお電話で、ご対応をお願い致しました。が、果たして検討されるのかどうかすら分かりません。
僭越ですが、大学にかかわる全ての方々の良心と良識を信頼して問題提起させて頂きました。
恐らく、仮に休校措置が延長されれば、その後に、この大学様からも『中止のお知らせ』が、在宅勤務期間中に学校に郵送で届くでしょう。
何卒、問題点の共有、拡散をお願い致します。
 
 

2020.4.15

【早めの対応が現場に余裕を生む】
学力調査の是非はともかく…。
ベネッセは4月の模試を中止し、無料配布の措置を早々と取りました。『配布』されても困ると要望中ですが、著作権関係がネックとなり、オンラインでの配布は検討中ですが難しいかも知れません。
学校再開後、模試や学力試験の実施は現場の負担になることは間違いない。アフターケアの余裕など、全くないでしょう。
各種検定試験も同じ。中止なら早めの発信が、入試での採用を決めている大学の対応を早期化出来るし、それが子ども達の不安をやわらげる。現在寄せられる生徒からの相談には検定関連のものが多いですが、現場は『準備しとくしかない』以外は何も言えない。
調査書も同じ。書けない可能性すらある。
今年に限り別対応が早めに発信されれば、定期試験も見直すことが出来る。結果、現場の学びは柔軟になる。
オンラインで授業してみて分かることは、『普段通り』では駄目ということ。普段出来ない、オンラインならではのことをやらなければ、駄目。今、私が考えているのは、元並木中等校長の中島先生のR80を本校生徒用にアレンジしたもの。アクティブラーニングの伝道師の中島先生ならではのツールですが、これだと、多様な課題を各生徒の環境や学力に合わせて調整、選択させることも出来るし、評価材料は一律に出来る(本来評価ではないのですが。並木中等のホームページでご提供されています。私はこれに野矢茂樹先生の論理トレーニングを組み合わせてみたした。)
私は高大の授業でこのR80を使うつもりです。
動画授業も熊本の震災支援で100本近く既にあるけど、私が熊本の現場でカタリバさんから教えて頂いた大切な教訓。
『生きた関係がなければ、若い子達には学びは届かない』
YouTuber気取りでいると、教員は痛い思いをする、と学びました。
誰と、どこで学ぶか?
公教育の存在意義をこの難局でどう示せるか?
試されているのは私たち大人の方ですね。

この記事を書いた人

ESN英語教育総合研究会

ESN英語教育総合研究会

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