鮫島慶太鮫島慶太

学校活動の規制緩和の判断は何を根拠に行うべきか?

学校活動の規制緩和の判断は何を根拠に行うべきか?
 
非常事態宣言、一斉休校要請により3月~5月の学校活動がほぼ停止した。この判断が正しいのか間違いなのかは分からない。後出しじゃんけんで「必要なかったのでは?」という主張も見られるが安易には賛同出来ないし、かといって、小中高大と一律に休校に踏み切った判断について疑問がないわけではない。特に低学年の子達にとって、「成長の場」そのものが失われたことは重い。いずれにしても、私などは社会の中から見たら、少なくともこの件については(この件だけではないですが)、「飲み屋の素人プロ野球評論」程度のことしか出来ない人間だ。感染症の専門家が出した判断は今後検証されるのだろうが、大きな重圧の中で様々な努力をして下さった方々には敬意しかない。もちろん、科学は常に「反証可能性」について開かれたものであるべきだし、当然結果責任も伴う。未来のためには徹底した検証は期待したい。
 
6月の再開後、感染者が減少する流れで再開した学校活動は分散登校という段階を経て、中旬以降は規制緩和の方向で動いてきた。
 
その中で、『学校』から『授業の遅れ』が時間的観点から抽出され夏休みが縮小、オンライン授業も『学びを止めるな、取り戻せ』というスローガンで、『授業の遅れ』を取り戻すことを目的の中心としたものが多かったように思う。
 
そのことについての議論、反省、改善は今回は一旦置くとして、再び感染者が増加する7月上旬の現在の流れの中で様々な声が挙がっている。
 
この新規感染者数は4月とは違う。
軽傷者が多く、深刻な医療崩壊は起きない。
今度は学びを犠牲にしてはいけない。
 
感染者数増加は深刻に受け止め再度学校は休校に備えるべき。いつ一斉休校になってもおかしくないし、学校はオンラインでも動く、いや動くようにしなければならない。
 
私にはどちらが正しいのか分からない。
 
ただ、今回は都も国も、3月の時のような要請を今現在行っていない。
このことに不安を抱く子ども達も多いと思うし、大人も同じだ。
「本当に大丈夫なのか?」そういう不安は日を追うごとに大きくなっているように感じる。
 
こんな中で、果たして、私達は何を根拠に緩和や規制強化の判断をすべきなのか?
 
楽なんですよね、誰かが指示してくれれば。
けど、子どもの主体性を求める割には、どこのリーダーも『関係者の安全』を方針として口にするけど、周りを見る。それは仕方ないことかもしれない。
判断出来る根拠だって簡単にその辺に転がっているわけではないのだから。
 
そもそも自分だったらどうするんだ?
学校を休校にすべきなのか、現状を継続すべきなのか、縮小すべきなのか、緩和すべきなのか?
そもそもそれを各学校単位で決定してよいのか、それともそうした情報をもっと持っている国や都の判断を待つべきなのか?
学校でなくとも、組織には人がいて、そこには家族がいて、様々な事情があって・・・。
そうしたことを背負ってリーダーは決断しなければならない。
 
そう思いながらもグチャグチャと考えてみる。考えなければならないポイントは幾つかある。まず、一口に学校と言っても、小学校と中高では違う。私立と都立ではアクセスも違う。社会全体の中で何が優先順位が高い対面なのかを考えることも必要。その意味で、受験などに特化した観点からの議論はやはり視野狭窄に感じる。受験生も大切。けど、社会全体の中でこの『禍』の中でプライオリティが高いかと言えば、私にはそうとは思えない。もちろん、会社の飲み会とか若者のパーティよりは優先順位は高いと思うけど。
 
更に、根拠どすべき指標をどうする?
100名超えれば危険、という根拠もない。というか200名超えてるけど大丈夫??
政治的判断に従うということでは、その結果責任はもちろん政策担当者にあるが、それに従ったリーダーにも当然ある。もちろん、この国はそもそもそういう責任を自覚する仕組みになってるかも怪しいけど。
 
専門家の意見も割れてる。専門家も利用される。責任を負わされるために・・・。たまらないが、その覚悟を持って頑張っている方々は本当に凄いと思う。が、いろんな声が聞こえる。
誰を信じて何を拠り所にするか、それも決断をするリーダーは責任を負わなければならない。
 
そんな状況の中で、何らかの決断をして、しかもそれを説明し、納得してもらうように努力し、理解されなくても組織を動かさなければならない。
実は、ここ。この「説明し、納得して貰う努力」が最も必要だが、最も難しい。
誰だ、これからの時代は「コミュニケーション能力が重要」とか言ってた奴らは?
今の日本の大半の大人にないことが今回のコロナ禍でバレバレやけど?
 
私なら、今日、2020年7月10日の段階でなら、とっと、これは流石に書けない(笑)。
 
ただ、こうした状況での決断や方針転換をスムーズに行うには
 
□ 最悪の事態を想定し、最低限の実行すべきことが出来る準備
□ 組織内の様々な現場にいる人間との意思疎通が円滑に出来る環境整備
□ 組織内外のあらゆるリソースを活かせる環境整備
□ PDCAではなくOODAで短期的に方針転換が可能なスキーマで動く
 
といったことが必要。
これが、日本の組織ではなかなか難しいことが多いように感じる。
現場が見えていないリーダーが、現場を知る人間を活用出来ず、訳の分からない使命感なのか
プライドなのか知らんけど、そういうものでトップダウンでことを運ぶ。
多分そんなところが多いんだろうなぁ・・・。
結果責任?一億艘懺悔。繰り返しません、過ちは、で終わり。
 
圧倒的に少ないリソースで現場を酷使し、酷なパフォーマンスを求める割に、こういうアホなワンマンにめちゃくちゃ甘いのが日本の深刻な病理。
 
大赤字出しておいて責任もとらず居座りながら、高流動を平気で口に出来る誰かさんが代表かな。偉いんだからお前らとは違うという意識。こうなると老害通り越してクズやな。
あれ?何の話だっけ?
 
やはり日本社会は、大人の側からきちんと変わらなければならない。
改めてそう思う。
 
opinionだらけの勝手な言いたい放題でした。
皆様、くれぐれもご自愛下さい。

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