関東代表 高瀬
ICTは教師の授業や校務にとって、もはや必要不可欠な存在です。一方で、ただ闇雲にICTに頼ってばかりいても、良い授業ができるというわけではありません。
私たち英語教師にとって最も大切なのものは授業力です。その中で、学習者の理解を深め、興味・関心を引き出すために、ICTという歯車を活用することは大変有効です。課題は、いつ・どこで・だれが・なにを・どうやって使うかです。
各種講演や研究会で、先進のICTを活用した授業の成功事例が紹介されています。しかし、その授業の再現性が高くなければ、その人にしかできない技術で終わってしまいます。このICT研究の目的は、ICT活用の成功事例のみ取り上げるのではなく、そこに共通するノウハウを共有し、誰にでも利用できるICT教材の研究を積み重ねていくことだと考えます。そのネットワーク作りの場として、このESNを活用して頂けたら幸いです。
西日本代表 姜
高瀬先生のご意見と全く同感です。授業力や生徒の英語力を上げるために「こんなことがしたい」、それがICT導入の最初で最後で唯一の動機です。「ICTを使ったらそれが実現できる」、だから「ICTを使ってみよう」となるのではないでしょうか。
逆に、「ICTを使えばこんなことができるとわかっているが・・・」という先生方は多いと思います。そんな先生方のために、従来のマニュアルや紙の良いところと、ICTにしかできないところをうまく組み合わせて授業を組み立てていく、そのためのできるだけ簡単なツールやノウハウを共有していけたらと思っています。
それから、日本で生活する生徒たちが英語に接する時間を増やすためには、どうしてもICTが必須になってくると思っています。さらに、究極の授業形態はプロジェクト型の授業(PBL: Project Based Learning)です。従来、英語教師が行っていた知識の注入はICTに任せて、よりクリティカルな思考や発表を英語で行えるような授業に近づけていけたら、理想的だと思います。共に進んでいきましょう。