鮫島慶太鮫島慶太

センター試験について④ 私大センター合否判定

本当はセンター現代文や社会の話を、と考えていたのですが
センター私大判定で今年は困ったことが起きているので
それについて少し書きたいと思います。

今年はセンター試験明けの自己採点提出日に関東で大雪が降りました。
そのせいで、駿台ベネッセも、河合塾も例年に比べ1割弱程度回収率が
落ちています。そうした事情から、駿台ベネッセの判定と河合塾の
判定に大きな違いが見られるケースも多く出ています。

そもそも、国公立大の判定とは異なり、私大のセンター判定は
ABをほぼ合格とみなし、C以下を不合格とみなし指導するケースが
多いと思います。もちろん、「合否予測」に過ぎませんので
例年でも判定とは異なる結果になることもない訳ではありません。

しかし、今年ほど業者間で判断がぶれているのは私にとっては初めての
体験です。しかも、BCでずれているのではなく、ACとずれるケースもあります。

生徒も保護者も担任もたまらないですよね。どっちを信じたらいいの?と
やきもきした時間を過ごしているのですが、結論を言えば、

「分からないものを考えても仕方がない。勉強する!」

ということに尽きます。本来なら滑り止めを押さえて本命校の受験機会を
増やすことが出来るのがセンター私大の最大の利点ですが、今年に限らず
BCの境界にいる生徒なら想定外は当然起こるものとして考えておくべきですし
マークミスを含めた想定外すら一応は頭に入れておくべきことです。

また、予備校が各大学の募集事情を正確につかむことも本来は不可能なこと。

例えば、併設校からの入学予定者が多いか少ないか、指定校の枠の埋まり方は
例年に比べどうなのか、各大学がそうした事情を考慮して最終的に何名を
センター私大合格者として発表するかは、やはり「予想」するしかないレベルで
正確にピンポイントで当てることは出来ないものです。

センター私大の判定に右往左往している受験生がいるとしたら、
是非冷静になって、「出来ないこと」ではなく、「出来ること」を全力で
やることに集中して欲しいと思います。

この記事を書いた人

ESN英語教育総合研究会

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