中学校理科の授業が「あまり楽しくない」と感じる生徒は少なくないのではないだろうか。私たちは子ども時代から、ボールを弾ませたり、凧を揚げたり、虫を観察したりなど遊びながら科学と出合い、科学の積み重ねの中で生活してきた。しかし、日本の学校教育における理科の授業は、最初から結果がある程度予想できる実験や暗記中心の内容が多く、一人ひとりの「ワクワク」や「素直な問い」の芽を摘んでしまうことにつながっていないだろうか。こんな疑問から、従来の方法とは異なるアプローチで“子どもたちの探究力を育む”理科の授業に取り組む中学校教員たちが、じわじわと増えてきている。公立私立の垣根を越え、互いに学び合いながらそれぞれの学校現場で「探究理科」と向き合う4人の中学校教員を取材した。
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