Show & Tell について、イメージしていただけましたか?
小学生がよく学級会などで前に立ち、1分間スピーチのようなことをしますよね。あの感じです。
で、お題に沿ったことを言うわけですね。日本でも同じようなことをしています。別に特段変わったことはありません。しかし、日本とはちょっと違うところがある。どこがか、というと、どの先生でも、一様に「大切な」ポイントを指摘するところ。つまり、どこの学校でも、どの先生でもほぼ同じように同じことを指摘する。ここが大きな違い。つまり、先生の「感覚」や「好き嫌い」を反映した、先生の「意見」を言うのではありません。(あ、もちろん、人間ですから、何らかの偏りはありますけどね。)まずは必ず5W1Hの確認。話す内容も、お題に関連して一つのことに収束しているかどうか。もちろん時間を守ることも。そして、何より大切なのは、「なぜ?」に対する答えとなっているかどうか。
「自分にとって大切な物についてお話ししよう!」なら、「なぜそれが大切なのか?」を説明するわけですね。そのために、いろいろな情報を提示する。聞いてくれているみんなが、「なるほどね」って。もしそう感じなければ、質問する。そしたら、話す方は、もっと情報を追加する。
ここです、「クリティカル」のおおもと。「なるほど」と思ってもらえるかどうか。「なるほど」と思えるかどうか。思えなかったなら、それはなぜか。話し手も聞き手も、常にトレーニングしています。
さて、CT教育のスタートはこんな所にあったのです。え?それでもどこが批判的思考なのかよくわからない?
では、次回はもう少し詳しく考察してみます。