2021年度は「GIGA スクール元年」と称され、すでに全国の小中学校では高速 Wi-Fi と1人1台端末による新しい学びがスタートしました。近い将来には、クラウドツールを文房具のように使いこなす卒業生たちが、毎年約100万人、社会へ巣立つことになります。 Google が開発する ChromeOS を搭載したクラウド端末 Chromebook を採用した学校は4割を超え、Microsoft Word や Excel と同様の機能を持つ Google のオフィスツール Google Workspace を使い始めた学校は6割を超えました。
今や教育現場だけでなく、ビジネスの現場においても、クラウドを活用し、生産性を向上させることが求められています。しかし、目には見えない「情報資産」をどう扱い、どう守ればいいのか、戸惑う声が大きく、情報漏洩などのセキュリティ事故を恐れるあまり、機密性を重視しすぎて利便性が犠牲となっているケースも多く見られます。
そこで、本書はすでに Google Workspace や Chromebook を導入された教育機関を念頭に置きつつ、機密性と利便性を両立させることができるクラウドツールを検討されている企業や各種組織の情報管理者の方々に向け、 Google の提供するセキュリティ対策と利用者であるユーザーが実施するセキュリティ対策について、丁寧な解説を試みました。
クラウド利用を前提に設計された Google Workspace と Chromebook なら、複数のセキュリティを施してサイバー攻撃の脅威から情報を守るだけでなく、ヒューマンエラーを効率よく防ぐことができます。
本書は情報セキュリティのいろはを解説するところからはじまり、推奨される設定を具体的な手順とともに解説しており、Google Workspace と Chromebook の管理が初めてという方の不安を払拭してくれます。まずは、本書に書かれている通りの設定からスタートしてみましょう。組織の実態に合わせ、運用しながら設定をカスタマイズしていくことにより、生産性や利便性をさらに上げることができます。
教育現場の方々は、姉妹本である『今すぐ使える! Google for Education~授業・校務で使える活用のコツと実践ガイド』とあわせて読むのもおすすめです。
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ESN英語教育総合研究会
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