学習参考書があれば独学でも勉強はできるようになるのか? 受験は突破できるのか? そして、学ぶことの楽しさや意味をも知ることができるのだろうか……。
いま、“学習参考書”の可能性をとことん追求した漫画『ガクサン』(講談社)が大きな注目を集めている。 【漫画】勉強に必須の参考書、売れてるから…という理由だけで買うのがNGの理由 物語の主人公は参考書の出版社に中途入社した茅野うるし。
そこで出会ったのは、クセが強すぎる参考書オタクの福山だった。その行動は社会人としては失格なことばかりだが、参考書の知識は尋常じゃないようで……!? 出版社で働くうるしの経験を通して、読者はいままで知らなかった学習参考書の世界を深く知ることができるのだ。
おそらく、勉強するうえで誰もが一度は手に取るであるであろう学習参考書=ガクサン。しかし、その“選び方”や“使い方”を正しく把握できている人となると、数えるほどしかいないに違いない。『ガクサン』を読んでいると、そう痛感する。作者の佐原実波さんは本作を描くため、実際に学習参考書をつくる出版社や、学習参考書を使用して授業をおこなっている塾の講師に取材を重ねているという。今回FRaUwebでは、佐原さんが取材を重ねるなかで学んだという学習参考書の選び方や使い方、さらには参考書作りの裏事情など、様々な話を伺い、短期で連載する。