CTとは?
クリティカルシンキング(CT)という言葉が広く知れ渡るようになりました。今から5年前には、あまり聞かれませんでしたが、現在ではグローバルな人材を育てるためにはCTが必要だ、などと言われ、多くの人々が関心を寄せています。では、一体CTとは何でしょうか?
答えは簡単には出せませんが、いろいろな方々の定義やご意見を参考にすると、「提示された情報を鵜呑みにしない態度」といった言葉で表現できるでしょう。私は、もう少し狭く、「相手のロジカルエラーに気づき、また自らロジカルエラーを犯さない」と表現しています。
とはいえ、実社会で生きて行くには、そんなことは当たり前ですね。そうでなければ、みんなが騙されてしまいます。もちろん、そんな世知辛い世の中ではいけないとは思います。しかし、日本国内だけであればまだしも、今生きている子供たちは、近い将来世界を相手にすることが当たり前な世界に飛び込んでいくのです。日本人の常識が通じません。「あうん」の呼吸は期待できないのです。だとしたら、世界を相手にするための「武器」が一つくらいあってもいいでしょう。もちろん、英語もその一つ。そして、このCT。
私自身、アメリカに10年近く住んでいたので、かの地で生きて行くことのむずかしさは痛感しています。(もちろん、そのむずかしさを楽しんでもいましたが。)Japanese smileが通じない。「まぁまぁ、そんなこと言わないで」のグレーゾーンが少ない。英語で一所懸命話しても、首を傾げられる。なぜうまく意思疎通が図れないのだろう・・・。
そんな時、愚息の通っていた現地小学校での授業参観で、はっ、と思わされたことがありました。この子の受けている教育こそがアメリカを作っている。アメリカを支えている。その根底に流れているのがCTだったのです。
一体、それは何だったのかというと。。。 (以降次の投稿にて。)