全国で初めて教育ICT基盤をフルクラウド化するなど、教育の情報化で先進的な取り組みを行っている埼玉県鴻巣市は11月28日、同市立鴻巣中央小学校(永塚壽一校長、児童416人)で、PBLやSTEAM教育の展開に対応した特別教室「のすっ子未来教室」の完成記者会見を開いた。「のすっ子未来教室」はGIGAスクール構想による1人1台環境の実現であまり使われなくなっていたコンピューター教室を改装。自由度の高い空間デザインでさまざまな学習形態に対応するほか、大型スクリーンや3Dプリンターなどを設置し、最先端のテクノロジーを取り入れた学びを可能にしている。
鴻巣市では2021年度から、国立情報学研究所が運用し、全国の大学や公的研究機関の間で100Gbpsの通信が可能な「SINET」と接続し、強固なセキュリティー環境の下で、フルクラウドによる教育ICT基盤「鴻巣モデル」を構築。個別最適化された学びや、校務の電子化による教職員の負担軽減などに取り組んでいる。