鮫島慶太鮫島慶太

心頭滅却すれば火もまた涼し

心頭滅却すれば火もまた涼し

明日から進路行事が始まる。

私たち教員や大人は気楽なものだ。
荒れ狂う海でもがく若者に
船の上から、方向を指示し
時に浮き輪を投げている
そんなものかもしれない。

気楽な気持ちで上から目線というのは
若者に失礼だ。
親であっても教員であっても
自らの若き日の葛藤や弱さを
忘れずに接するのが最低限の礼儀だ。

彼らは嵐の真っただ中にいる。

「未来への扉を目指して真剣に生きている」
当事者としての彼らに敬意を感じながらも
人生をちょっとだけ長く生きている大人として
多くの受験生を見てきた教員として
私たちは彼らに全力で指導を行う。
いや、指導というのはおこがましい。
全力で関わるだけだ。
自分や自分の友人を含めて
多くの受験生を見てきたが
一番してはいけないことは
「自分は駄目だと思い込むこと」

人間は脳に支配されている動物だ

この言葉は、キックボクシングを教えて頂いた
元世界チャンピオンの方が私に語ってくれた言葉。
(もちろん、私はエクササイズ程度の技量しかないが)

自分には無理だ
自分には駄目だ

そう口にすれば、他者でもある自分の脳は
私たちを支配する。
「やっても駄目だけどやってるんだ」と。
伸びるはずがない!自分で自分を駄目にするだけだ!

心頭滅却すれば火もまた涼し

イギリスの作家コリンウイルソンは
精神と身体のどちらが先に悲鳴をあげるかと言えば
例外なく精神だと言った。(The Outsider)

「我」を動かすもう一つの「我」が存在する

未来は誰にも分からない。
可能性も誰にも分からない。

でも「我」を動かす「我」を目覚めさせ
全力で叫べ!

自分にはやれる! と

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ESN英語教育総合研究会

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